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2023年01月05日 [光触媒]

帯電防止・導電剤技術あれこれ

帯電防止塗料をえるにはふつうの塗料成分に導電成分を添加する方法が一般的です。厳密には導電方式には電子伝導性とイオン伝導性がありますが、後者には水溶性が伴いますから耐久性がなく、もっぱら前者に拠っています。
導電成分の添加は具体的には金属粉などの導電顔料を配合することになります。
導電性
難しいのは配合量で、完全に絶縁体である有機樹脂には導電顔料をガバッと大量に配合しないと導電性はえられず「たんなる色の着いた絶縁材」に過ぎなくなるということです。
たとえば完全な電気伝導性を必要とするジンクリッチペイントでは何と不揮発分の95%以上を金属亜鉛粉という導電顔料が締めています。
ローバル
かように一般的な帯電防止塗料には導電顔料が大量に含まれますので「塗装すると色が着く」という現象も避けられません。
イオン伝導性の帯電防止剤は化学構造が合成洗剤と同じようなものなのでかんたんに適度の導電性がえられます。スルホン酸機基という高い親水性基があるからなのですが同時に「水溶性」もあるので長持ちしないのが致命的な欠点です。どこかに水に溶けないスルホン酸基含有の樹脂はないものか・・・・あっ!!ありましたナフィオンというフッ素樹脂が。
化学構造
ナフィオンは水溶液なのですが硬化後は熱湯にもビクともしません。ただ高度にフッ素化されていますので親水性がイマイチで、光触媒とのコラボの意味が大きいですね。(前回のブログの詳説になっていますので併せてお読み下さい)コンクリートの話題はしばらく休憩

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