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2018年04月22日 [光触媒]

亜鉛メッキとガルバリウムの違い2

亜鉛ZnにしろアルミAlにしろ、犠牲陽極として働いて鋼板を護るのですから少しずつでも「溶けてナンボ」のめっき層です。この合金めっきは優秀で、広い範囲で鋼板の防錆に威力を発揮します、以前ご説明しましたように。ガルバリウム1
しかし、塗装してしまうとせっかくのめっき層からZnやAlが溶け出せなくなります。別に表面に鋼鉄がむき出しの欠陥がなければそれでもいいのですが、たとえば塗装鋼板でも端部はかならず鋼板がむき出しになります。 合金めっきは忠実に凄い犠牲陽極反応を起こして鋼板をさびなくしようと努力しますので塗装の端っこは、そんなかれらの死骸(酸化亜鉛や水酸化アルミ)で膨れてきます。これがいわゆる「端面(端部)腐食」ですね。 ガルバリウム2この現象を少しでも緩和するためにかつてはクロム酸カルシウムという防錆顔料を塗膜に含ませていましたが、六価クロムがじゃんじゃん発生する恐ろしい顔料なので現在は使用が中止されています・・・・古い焼付塗装ガルバリウム鋼板には近づかないでください。
自分で再現して画像を載せるほどヒマな身分でもありませんので、文献を相当探しました。無塗装ガルバリウム鋼板の端部腐食に対する耐性(それはあるに決まっている)ではかなり報告されているものの、
ガルバリウム3
塗装ガルバリウムに関しては見当たりません。・・・やはりまだ未解決で突っ込めないテーマなのですね。 結論を申しますと「ガルバリウム鋼板は無塗装で使いましょう」ですが、それでは身も蓋もないので「塗装ガルバリウム鋼板の施工に際しては端部は降雨に直接晒されないようにハゼ折りにするか別途分厚くピンポイント塗装するかの処置をすべき」といえます。
ちなみに光触媒とガルバリウムの組み合わせもなかなか面白いものがありますが、それはまた今度・・・・

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