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2019年06月04日 [光触媒]

都心で水性塗料をスプレー塗装する方法

塗り替え工事からちょうど20年目の東京ヒルトンホテルです。新宿副都心の中ですが超高層でなおかつ客室からの眺望を損なってはならなかったので足場は窓拭きゴンドラでした。水性アクリルシリコン系塗料で塗り替えましたがローラーが使えないのでスプレー塗装!・・・「よくやるよなぁ、大丈夫か!?」と言われ続けました。ちょうど真向かいに元請けスーパーゼネコン●成建設の本社ビルがあるので見世物としては最高でした。東京ヒルトン
一般にスプレー塗装でも問題がないのは硝化綿ラッカーかフタル酸系のいわゆる「超速乾塗料」だけといわれています。溶剤の揮発性が高いのと塗料樹脂の分子量が大きいことによります。水性塗料も樹脂の分子量は一般に2万以上ありますからその点ではスプレー塗装が可能なのですが溶剤の「水」の揮発性の遅いのが唯一のネックになっています。
スプレーノズル
スプレーのミストを球体とすると粒子径が半分になれば表面積が倍になり乾燥を加速度的に早めることができます。手段としては
1.スプレーガンのノズル径を限界まで小さくする、吐出圧を上げる。
2.塗料を加温して粘度を下げる。
3.成分に●▼■を加えてミストが細かくなる現象を発見。
の3種類の方法を併用して安全に乗り切りました。3番目を知りたい方はご連絡ください。
仕様通りに施工した水性アクリルシリコンは(銘柄におおいに左右されますが)塗り替え後20年を経ても劣化を感じさせない、という点も新たな発見でした。
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