2023/04/07
打放しコンクリート模様付けの特許を取得しました
光触媒とは本来関係ない技巧ですが、どちらも必須の化粧打ち放しコンクリート最終仕上げ工程ですから、以前から精力的に取り組んできました。今般やっと特許として権利が確定しました。クリエイティブライフ社との共同特許です。
2023/02/10
機関誌で最新技術が特集されました
日本を磨く会の機関誌「日本を磨き合い通心」2月号で、我々の光触媒の帯電防止機能に関する特集記事が掲載されました。光触媒それ自体はたとえば酸化チタンにせよ酸化タングステンにせよ絶縁体に近い半導体なのでそんな機能はありませんが、バインダーとの相互作用で非常に高くかつ永続的な帯電防止性能が現れます。「静電気が溜まらないんですね」という単純な話で終われば利用価値はないので、その応用方法のご提案もしてみました。詳細内容を知りたい方は日本を磨く会までご連絡ください。
2023/01/16
いよいよ光触媒ジャケットの登場
衣料への光触媒の適用に関して当社とコラボを続けてこられた佐野繊維商事が光触媒ジャケットを近々発表されますのでその事前PRをさせていただきます。光触媒の消臭機能だけでなく裏地には制菌機能を強化した繊維用薬液を採用していますので、いままでの光触媒を適用した衣料の「消臭」だけでなく汗の臭いや加齢臭等の「制菌機能」がなければ防ぐことができなかった臭気にも対応できます。まさに「見えない鎧」といえます。
2022/12/08
感染症学会ECON2022発表証明書
ご丁寧に登壇者の証明書が送られてきましたのでご披露します。感染症関連の研究者ばかりの学会で光触媒研究者はもちろん北村だけでしたがお陰様で好評価を得ました。学究的な発表が続く中で実用にもっとも近い内容がよかったようです。2日目(DAY2)のトップバッターでした、
2022/11/25
コラボ先が新聞記事になりました
沖縄で密なコラボをお願いしている仲里ペイント社が県の専門誌であるタイムズ住宅新聞で特集されました。取材には微力ながら当社もご協力させて頂きましたが、防カビ性能に旺盛な潜在需要がある沖縄県での本格的な市場開拓に熱心に取り組んで頂いております、感謝感激。技術サポートも同社が完璧にできる体制を整えておりますのでこの記事がきっかけでご興味の沖縄県の皆様は同社にお問い合わせ下さい。
2023/04/20
長期&優れたセルフクリーニング機能は光触媒の基本
焼付けパネルの製造工程に組み込める特性が評価されて2018年に巣鴨信用金庫戸田支店の外装パネルに当社の光触媒コーティング液剤が採用されました。斬新なれども汚染しやすいデザインのパネルでしたので「十分なセルフクリーニング機能が発揮できるか」本心ではちょっと不安でした。それで何度かそれを確認するためにそっとお伺いしておりましたがほぼ5年が経過した直近の画像が以下です。雨だれ汚染しやすい飾り物の周りも含めてまったく汚染は見られませんでしたので安心するとともに誇らしく感動しました。ちなみに施工直後の画像は以下です。施工後と5年後の外観がまったく変わっていないことにご注目頂きたいですね。光触媒の卓越した親水性のなせる技です。随所で解説していますが、親水性とセルフクリーニング機能はおおよそではなく正確な相関関係があります。従って施工直後に散水して親水性を観察することで将来のセルフクリーニング機能を予測することが可能です。長期にわたるこの効果を得るためには光触媒だけでなく下地の着色塗装も高耐候性が好ましいのですが、この物件では「カンペフロンEX」(関西ペイント)を採用して頂きました。ご担当のダイワ社様に感謝です。焼付け型光触媒はかつて夥しい銘柄が上市されていましたが、現在、実績とともに販売されているのは世界で当社品だけになりました。重責を感じておりますので一層の普及を目指したいと思います。
2023/04/06
室内用光触媒と空気清浄機の性能比較
表題の文書作成依頼を受けたのですが、かなり困難だったのは「具体的な数値のデータ開示がどの空気清浄機メーカーもない」という点です、フィーリングだけでは比較のしようがありませんので。一応ネット上で目に付いた某メーカーの以下のグラフがありましたが、これも初期濃度、部屋の広さ等の重要データの開示はまったくないので推測するしかありません。一方、光触媒にはPIAJの規定&基準があり当社品は有害ガスで公的機関での試験を経ています。代表例としてたとえばアセトアルデヒド(タバコ臭他の原因ガス)では9.41μmol/hの除去率が得られています。これはアセトアルデヒド初期濃度4.94ppm、サンプルサイズ5x10cmと規定されています。ちなみにガスとして9.41μmolはほぼ0.0021ℓに相当します。床面積50uのホテル部屋を仮定します。その部屋の床と3方の壁に光触媒を塗布したと仮定します。(1方は掃き出し窓)光触媒で塗布された壁、床の総面積は110uですからサンプルを22000枚貼り付けたこととおなじ、部屋の容積は120,000ℓですからそこに4.94ppmのつまり0.6ℓのアセトアルデヒドが浮遊していることになります。これらをもとに計算しますと光触媒で全アセトアルデヒドを分解するのに要する時間は8分あまりです。はじめのグラフで示された空気清浄機でのチャンピオンデータより歴然と勝っていますね。部屋の悪臭を現実に消す作業でもこれは実感できます。また、「数分でもかかりすぎる!すぐに消臭しなければ」というご用途には、以前加湿器との組合わせもご紹介しました。光触媒反応を促進し、かつ水微粒子ですばやく臭気ガスを補足するという目的に合致します。加湿器のかわりに濡れたバスタオルを部屋に吊しておくのも効果的です。
2023/03/26
防カビ制菌では光触媒でなく銅が主役
光触媒の有機物分解能力だけでは防カビや殺菌までは不十分で、銅の力を借りないと実効性はないと、すっと言い続けてきましたが(前のブログでもやってますね)・・・銅はもちろん金属銅から発生する銅イオンです。最近、金属銅製品が制菌用途でけっこう売られていますが、これは発生する銅イオンを期待しての話なので乾燥状態では効果は発揮できません。お寺の銅の樋にもときどきカビが生えていますよね、水に湿らさないとでも銅はイオン化しにくいのですね、どちらかというと貴金属に属しますからこれをイオン化させるには新たな手段が必要ですね。・・・ということで現れたのが光触媒です。これの作用で金属銅が日常空間でも十分にイオン化します、世界で初めて見つけたのは私なのですが。・・・ところで「じゃあ、はじめから銅イオンを添加していたら光触媒は不要なんじゃないか?」という疑問にお答えしたのが金属銅粉のかわりにはじめから銅イオンを配合した液剤NFE2(会員限定)です。天井裏、床下、パイプスペース等の完全な暗所でも防カビ、殺菌効果を発揮しますが、これはもはや光触媒でもありませんので消臭やセルフクリーニング機能がありませんが完全な暗所でも強力なカビ防止&制菌には威力を発揮しますのでご評価されています。無光触媒とか理論の根拠不明な液剤と異なり即座に実感できるのも特長です。これは日本を磨く会会員の創美社様からいただいた動画です。詳細は日本を磨く会か創美社までお問い合わせ下さい。ちなみに創美社ではエアコン内部の除菌にも応用されています。
2023/03/07
光触媒の鉄鋼の防食への応用
鉄が錆びるという現象は電気化学的には「鉄がプラス極になる」ということを意味しています。ですから(むき出しの)鉄の錆を半永久的に防止するには鉄を常にマイナス極の状態にすることが必要です。 これが電気防食の基本原理で、羽田空港沖合滑走路支柱、レインボーブリッジ橋脚、瀬戸大橋橋脚等々100年以上錆びさせてはいけない鉄鋼構造物の防食に採用されています。ところが、これは電気化学反応なので、必ずマイナス極の鉄鋼とプラス極の間にイオンを通す電解質が必要です。 海水や地下水が都合のいい電解質になってくれますのでこの防食技術は海中や地中の100年以上の長期鉄鋼防食に多用されてきました。しかし大気中は適当な電解質がなかったため今でもこれが身の回りの鉄鋼構造物の防食に適用された例はありません。この電解質に光触媒を採用して大気中でもこの技術を適用できないかと着想したのはまだ世界中で当社だけで、実は6年前にJERA上越火力発電所で試験施工しましたがその後は残念ながらとくに注目されませんでした。 しかし今般九州のコラボ先であるコートス社(旧社名ミルテックジャパン)のご尽力で初めて民間施設に施工する機会がありました。海浜にありながらこのコンテナハウスの錆を実質10年以上防がねばなりませんので当社の責任は重大です。しかしますます老朽化する鉄鋼インフラの、塗装ではなしえない格段の長寿命化に貢献できると信じております。詳細ご説明の続報を予定しております。
2023/01/20
光触媒外装仕上げの新時代(酸化タングステン)
フッ素樹脂塗装パネルは超耐候性で有名ですが、実はその撥水性の高さによる環境汚染の弊害も問題でした。今般、コラボ先の住宅美建産業社のご提案でそのフッ素樹脂パネルを現場施工で光触媒施工する機会に恵まれました。神奈川県茅ケ崎市に建設された「CHIGASAKI BEER&VILA」です。亀井工業グループの運営で地ビールの醸造所です。光触媒施工は住宅美建産業社が担われました。海岸沿いの立地ですので塩害防止は最優先課題です。当社の光触媒はその点、ナフィオンというカチオン交換フッ素樹脂をバインダー成分に採用しています。これはそもそも塩化物イオンCl−を透過させないという特異な性能がありますのでこの目的に最適です。また外装に採用されたフッ素樹脂パネルは高光沢&高鮮映なのでできるだけ仕上がりの白ボケを防ぐことを求められました。そこで採用されたのが酸化タングステン採用タイプです。酸化チタンより格段に低い屈折率に着目して高光沢と白ボケの抑止を達成しました。シーリングやガラスにも同一液剤で養生を区切ることなく施工できました。しかも塗布後は金属粉をスマホルーペで確認できますので施工不良や塗り落としを防ぐことが可能です、ほかの光触媒コーティングにはぜったいにない特長なのですがこれも高いご評価を受けました。外装に酸化タングステン系光触媒を活用しているのはまだ世界で我々だけですが、今後も強力に推進したいと考えています。住宅美建産業社はこの液剤を充填したスプレーボトルも販売されています。シューっとひと吹きで今までにない耐水性&耐候性良好な光触媒コーティングが実現できます。
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