
2025/12/13
光触媒の説明マンガ2今回は膜の検証についてのトピックです。光触媒酸化チタンは粒子径がナノレベルの微粒子なので電子顕微鏡でしか観察できず、施工面での観察は不可能です。ポータブル型の蛍光X線でチタンを検出するという手も、そもそも酸化チタンは代表的な白色顔料で身に周りのどこにでもあるため決定打になりません。顔料酸化チタンか光触媒かの違いも区別できませんし。古典的な方法として蛍光染料の添加も考えられます。よく分かるという点は評価できますが蛍光染料の寿命が短いので数ヶ月を超える長期の検出手段にはならないですね。ということで光触媒業界ではこの話題はタブー視されてきました。光触媒皮膜があるかないかを証明できないのに「○年保証」とか公言している業者も多いですが時限爆弾がいつ破裂するのか分からない怖い状況です。
そこで私はかねてから「光触媒ではなく、混在している銅粒子を観察すればいい」という解決策をご提案してきましたが、それを今回はマンガにしてみました。

2025/12/05
洗浄と光触媒だけの超かんたんリニューアル最近の塗料や外装材は改良が進んできてそれ自体の耐久性では20〜30年を誇るものも多いですね。ただ、表面の煤煙汚れやカビ&藻の発生による外観の悪化はその耐久性に関係なく進みます。そんな場合の対策として、洗浄後に再塗装を省いて光触媒だけの施工をお勧めしたいですね。
「再塗装工程を省いてるだけじゃないか?」と訝る向きもいらっしゃいますが、これにより仮設と養生という、けっこうコストが掛かるのに後に残らない工程が大幅に簡略化されるか、場合によっては不要になりますから全体の工期と工事費が大幅に削減され、建物の見栄えが蘇りかつそれが長続きします。外壁洗浄剤は塩化ベンザルコニウム等の逆性石けん系を採用するとそれ自体が殺菌・防カビ機能を持ちますから臭いのきつい塩素系漂白剤を採用する必要がなくなります。これは逆性石けん(プラス帯電)がばい菌の細胞表面のリン脂質(マイナス帯電)に吸着して破壊する作用だと言われています。わかりやすい挿絵をAIに依頼したら、ちょっと幼稚なマンガができてきましたがせっかくなのでご紹介します。外壁洗浄剤に差別化性能を付加して欲しいというコラボ先兼お得意様のご要望で、さらに銅イオンを適量配合して、防カビ殺菌機能を高めるとともに銅イオンの特性であるシロアリ忌避や除草機能も謳える洗浄剤にしました。洗いすぎると効果が落ちますので外壁洗浄後の現場周辺の散水はほどほどがいいのですが。建物オーナーのご要望や予算に応じてこのようなメニューをおすすめすることもアリなのではないでしょうか。



