2025/08/09
KISTECのANNUAL REPORTに掲載されました
我が国でもっとも権威のある光触媒研究機関であるKISTECの2025年度ANNUAL REPORTに当社の活動が掲載されました。誠に名誉なことですのでここでご紹介させていただきます。ここはかの光触媒の発見者である藤嶋昭氏も理事長を務められていた機関で、当社も現在でも各種の性能試験で大変お世話になっています。
2025/07/10
梅雨期の光触媒需要喚起のPR
当社光触媒の需要家は圧倒的に外装塗り替え施工店なので梅雨期の受注に毎年苦心されています。営業活動の応援のための文書を作成しましたが、いつもコラボして頂いている「日本を磨く会」が早々に会報の記事にしていただきました。 有効活用していただければホントに光栄で今後の文書作りの励みになります。
2025/06/13
フッ素系ニスと組み合わせた木材保護光触媒発表
生地の木材の長期保存を目標にした、コラボ先との共同研究として光触媒だけでなく木材用着色ニスもセットで提供する仕様を完成しつつあります。生地木材の保存は奥の深いテーマまですが完成度を上げて今後のSDGsに繋がる木造建築の長期保護に貢献したいと考えています。
2025/05/06
女性誌への掲載が決まりました
建築やメンテではなく意外な分野で驚いていますが、今般有名な女性誌に掲載が決まったとコラボ先から連絡を受けました。ペット臭や靴の臭いの除去に即効性がありますので読者の高評価を期待します。
2025/04/13
大阪公立大学本部のガラス面に採用されました
当社のガラス用光触媒が大阪公立大学に採用されました。国公立大学のガラス面に採用されたのは東北大学に続き2例目で大変名誉なことであると感動してご紹介します。施工に直接携わってこの画像を頂戴したマエダ社と仕様の採用にご尽力頂いたコスモテクノロジー社に深謝いたします。
2025/08/26
酷暑の解決策としてなにが有効か
コラボ先との共同研究として遮熱塗料&工法を開発していますが、あらためて街をサーモグラフィーで観察すると驚愕の事実が今更ながらわかりました。アスファルトだけでなくコンクリート面がけっこう熱いですね、とくにばい煙で黒く汚れたコンクリート面はアスファルト並に熱いです。これらは蓄熱材ともなりますので夜でも冷えずに日々熱を蓄積させると思われます。ふつうに風景を眺めているとなかなか気がつきませんね・・・異常な暑さはしかし、世界中そうなのか?という疑問が湧きましたのでちょっと調べて見ました。すると意外にも大阪よりはるか南にある那覇、父島そしてブルネイまでもみな気温はそれほど高くなく平年並です。結局、即効性のある暑さ対策としてはアスファルト面やコンクリート面に遮熱塗装を施して温度が上がらないようにするのが有効ではないでしょうか。 現状は町中を60℃前後のヒーターに囲まれて通行中しているようなものです。
2025/07/26
木材の保存のための光触媒とその実例
一般的な塗装面や石材、コンクリート面の美観維持と異なり、木材はそれ自体が微生物のエサにになりますので長期の保存はとくに湿潤雰囲気ではたいへんです。木材は主にセルロースとリグニンから構成されています。鉄筋コンクリートの鉄筋とコンクリートの関係に似ていますが、両方とも腐朽菌で分解されます。カビはリグニンには生えにくいですが腐朽菌でリグニンが分解されると生えやすくなります。要は腐朽菌の繁殖を防ぐことが重要ですね。もっとも人体に無害で有効な成分が銅イオンCu2+です当社光触媒の本領発揮です。その実証例なのですが今般、温泉浴場クリーニング専業のお得意先から貴重な画像をいただいたのでご紹介します。室内大浴場の木質壁面に当社の金属銅粒子含有光触媒を1年前に施工頂きました。照明が暗いので室内光対応といえども酸化チタンでは反応が不十分なのでここでは酸化タングステン系を採用頂きました。それの1年後の現状がこの画像です。ほぼ完璧に劣化が抑えられていますね。通常は1年後でこのような姿になるそうです。カビが生えていますからリグニンの分解まで進行していることが分かります。余談ですが当社での光触媒反応で発生する銅イオンCu2+は既述のようにシロアリ防止にも有効です。防蟻木材はうっすらと緑色を呈していますが、これは内部まで銅イオンCu2+を注入しているからですね。人体に無害でヒ素にもまさる防蟻効果を発揮します。
2025/07/01
職人さんの知恵はすごい話
塗装職人さんのSNSで「2液型ウレタン塗料で使ったあとの刷毛はラシンで洗ってトシンで保管する」という意見があり妙に感心してしまいました。ちなみにラシンは裸身ではなく業界ではラッカーシンナーのことです。ウレタン塗料は硬化剤のイソシアネートがアルコール、とりわけ低分子アルコールと反応しやすいのでこれを反応停止剤にできます。某大手塗料メーカーのラッカーシンナーSDSを見てみても・・・・もっとも低分子アルコールであるメタノールが含まれていますね。同様のことは2液型エポキシプライマーにも言えますが、こちらは停止剤がアンモニアかアミノアルコールになります。厄介なのは2液型アクリルシリコン塗料で、これは適当な停止剤がなく、反応を止めるには温度を5℃以下に下げるしかありません。使った後の刷毛を冷蔵庫に入れるくらいですね。いままでの経験則なのですが、刷毛を大切に扱う職人さんは間違いなく技量に優れています。
2025/05/03
塗膜に親水性を付与する一般的な方法
このブログではAIで得られる知識を超えることを信条と基準にしています。塗膜のセルフクリーニング機能がその親水性に比例していることはもう30年以上前から知られてきましたが親水性にする方法が難関でした。親水性は吸湿性や水溶性に繋がり、つまり外装塗膜に絶対必要とされる耐候性&耐水性を大幅に低下させることになるからですね。表面だけを都合よく親水性にするといいのですが、そんな都合のいい成分はそんなに多くは存在せず、結局実用に至っているのは「オルガノシロキサン」というシリコーン化合物だけです。オルガノシロキサンはちょうど水の表面に油膜が張るように塗装後に表面に浮かび上がってくる性質がありますが、親水性はそれが加水分解されてシラノール基Si-OHに変わってからで、それまでは撥水性のままです。親水性を謳っているサイディング材でも倉庫で在庫している間は湿気が少ないので加水分解せず、ずっと撥水性のままです。これは塗膜の耐候性を損なうことなく表面を親水性にする有力な手段ですが・・・一つだけ難点があります。シラノール基はそれ同士が縮合して徐々にシロキサンに戻ってしまう性質があるのですね、ガラスです。だから親水性も徐々に低下します。また、表面が薄くガラスに覆われた状態になるので塗り替えはガラスへの再塗装と同じになりますのでちょっと難しい点が出てきます。当社では光触媒&クリヤーも含めて再塗装用の仕様もご用意しておりますのでご興味の折にはご連絡ください。
2025/04/01
アルミ建材は実はアルミニウムそのものではない
いつも逆説的なお話をしますが、事実のみをお伝えしているつもりです。アルミニウムは非常に腐蝕しやすい金属なので長期間の耐久性を付与するために陽極酸化処理を行います、アルマイト加工ですね。金属アルミニウムの表面に酸化アルミニウムの膜を形成させること工程です。自然に進む場合もありますが超耐候性を得るために陽極反応で強制的に形成させます。分厚くて耐候性&絶縁性&硬度の高い酸化アルミニウムの層が形成されますが構造はちょっと複雑で、さらに耐候性を補うために封孔処理と電着アクリルクリヤー塗装を行います。ここまでの工程を終了したアルミニウム材を2次電解アルミニウム材と称していまして、我々が日常的に目にしているアルミ建材はすべてこの2次電解品ですね。とくにブロンス色のものは封孔処理前に細孔に銅イオンや鉄イオン系の色素を閉じ込めてそれで発色させています。というわけで、アルミ建材は金属光沢があるのですが実はアルミ素地が剥き出しではなくアルマイト皮膜とクリヤー被膜に強固に覆われていますので広い意味で単なる塗装面です。ただ、良導電性のアルミニウムの表面に絶縁性の高い層が形成されていますので帯電しやすく、静電気に吸い寄せられる黄砂や花粉を含むホコリ汚れが付着しやすいのが最近の問題ですね。かんたんに高い親水性と導電性を付与できる我々の光触媒クリヤーが貢献できる分野です。
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