2025年09月06日 [光触媒]
濃色外装の白濁&色褪せについて
塗膜劣化の代表的な現象とされている白濁や褪色は、実はごく薄い表面だけの現象であることがままあります。ふつうこれの修復には同色の塗料を上から塗り直すことが思いつかれますが、実はクリヤーを塗布するだけで解決することが多いですね。それを実践していただいた先から画像を頂戴しましたので公開させていただきます。日本を磨く会所属の有限会社エヌシー様です。施工前は施工後です。
特製のUVカット機能を強化したクリヤーを供給させていただきました。見事にもとの色が蘇っていますね。UVカットクリヤーが保護膜になりますので今後いっそうの長寿命が期待できます。
理論編です。表面が劣化して凹凸が生じるとそこで光が乱反射して白濁やそれによる見た目の褪色が生じますが、空気(屈折率1.0)よりもはるかに屈折率の高いポリマーのクリヤー(屈折率1.5〜1.7)を塗布することでその乱反射が抑えられます。
意匠サイディングの白濁&褪色も理論は上と同じです。プリント印刷層を保護するためのクリヤーが劣化することで白濁&褪色が生じるので、UVカットクリヤーを単に上塗りするだけで済むはずですが、悩ましいのは光触媒加工したサイディングです。中途半端に光触媒膜が残っているのでそのままクリヤーを塗布するとその光触媒にクリヤーが浸蝕されてより酷いムラムラの白濁が生じる可能性があります。
ぜひとも既存の光触媒をすべてクリヤー塗装前に除去する必要があります。
当社では旧光触媒膜を完全にすばやく除去できるリムーバー液をご提供できます。