2026年01月09日 [光触媒]
室内用光触媒の正直な空気浄化性能
あるお得意様が当社の室内用光触媒コーティング剤の空気浄化性能を自社試験してくれまして「まったく効いていない」という辛辣な結果を頂戴しました。
試験内容を詳細に調べてみると、これは当社製品だけではなく光触媒全般に通じる問題点だと感じましたので解説したいと思います。
実は光触媒の空気浄化性能の光触媒工業会で定められた性能判定基準はUV光に限定されており可視光の基準はありません。試験に採用する光源は370nm付近の近紫外線を発するブラックライトです。
照度は1mW/cm2とされていますが、これはなじみ深い単位のルクスに換算すると7000〜10000ルクスに相当します。可視光では夏の海岸の日照に相当しますから室内では現実には実現不可能な照度ですね。
「光触媒」なのですから光がなければ反応しないのですが、エネルギーの強いUV光を採用しても空気浄化性能を得るにはこれほどの照度の光を必要とする証ですね。さらに最近の室内光は白色LEDで、これはまったくUV光を発生しません。光のエネルギーは波長に依存するという光エネルギー公式E=hvでも明らかなように可視光のエネルギーは同一照度でもUV光よりかなり低くなります。
光触媒反応で発生する活性酸素はヒドロキシラジカルOH・とスーパーオキサイドO2―ですが白色LEDではこれは生じにくく、せいぜい1重項酸素1O2程度の弱いものですからより大きな照度を必要としてますます実用からは遠くなります。結論として、そもそも日常の室内光だけで十分な空気浄化性能を光触媒だけで得ることは現時点では残念ながら不可能です。
それでは「まったく空気浄化性能は無理なのか?」というテーマにはもう繰り返しご説明してきましたが有毒ガスの発生にはたいていそれを発生させる微生物が関与しています。光触媒の除菌性能をアップさせてそれらの微生物を死滅させると、それが空気浄化につながります。当社光触媒コーティング剤は活性酸素で金属銅から銅イオンを絶えず発生させて強い除菌性能を得ることを基本にしています。
AIに描いてもらった解説図ですがほぼ正しくわかりやすくこの理論をご説明していますね。当社光触媒コーティング剤の空気浄化性能評価では有臭ガスそのものの減衰ではなく除菌性能をご評価頂だきたいと考えています。


















