打ち放しコンクリートと光触媒塗料に関するブログです | 株式会社ケミカル・テクノロジーは打ち放しコンクリートと光触媒塗料をご提供致します。

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機能が実感できるフッ素樹脂&光触媒技術
ブログ
2018年03月29日 [光触媒]
「そんなもん知っとるわ」という方も多いでしょうが、まず初心者向けとしてお許しください。
亜鉛メッキ鋼板は亜鉛の犠牲陽極機能を生かしてカソード防食により鋼板の錆を抑えることを原理にしていますが、亜鉛と鉄の電極電位の差は0.3V程度であまり大きくなく、この見地からするとアルミニウムのほうがよほど適したメッキ材料です。
電極
じゃあ、なぜアルミメッキをしないのか!??アルミは酸化されるとすぐにアルマイトという強靱な酸化皮膜をつくってそれ以上酸化されなくなる、つまり犠牲陽極として働かずサボり始めます。なんとかサボらずに犠牲陽極として働かせ続けさせようと考えたのがベツレヘムスチール社の研究者なんですね、アメリカ人は時々凄いのが出ます。アルミと亜鉛を合金にすることで、亜鉛につられてアルミが溶け出しアルマイト被膜を作らずに犠牲陽極として働き続けることがわかり「亜鉛メッキを遙かに凌駕する高耐食性メッキ鋼板」として登場しました。
ガルバリウム
耐食性にはホントに優れているのですが、実は施工時に気をつけなければならない致命的な欠陥はまだ解決されていません。
・・・この話は次回に!

2018年03月22日 [光触媒]
UV-AとかUV-Bとかはコスメ用語で、塗料技術者はまず使いませんが分かりやすいようにあえて使ってみます。ただ、ちょっと内容が違い・・・
UV-A:380nm前後の、比較的長波長UVでエネルギーは小さいが光触媒反応を起こす。
UV-B:350nm以下の短波長UVで、エネルギ−が大きくプラスチックを直接分解する。UVカット剤
顔料系の無機系UV吸収(カット)剤はUV-A、UV-Bともに遮蔽しますが、勢いに乗って可視光も一部遮りますからどうしても「ちょっと色がついている」ように見えてしまします。対して有機系UV吸収剤は完全透明ですが、UV-Aを遮る能力が劣っています。
UV理論
今回の結論はちょっと重要でして・・・過去のブログで「着色塗膜の劣化の原因は光触媒反応だ」とご説明しました。
ということは、有機系UV吸収剤でUVカット機能を付与したクリヤーはプラスチックの劣化を防ぐことはできるかもしれませんが、着色塗膜の褪色防止にはほとんど効果がない、ということになります。乾いて透明フィルムを形成するUVカット(プロテクト)クリヤーはすべて有機系UV吸収剤でカット機能をつけていますので改善が必要ですね・・・・この反省をもとに業界の長年の慣習を破り、今般無機系UV吸収剤を併用して「ちょっと透明じゃないけど光触媒反応を完全に抑えるクリヤー」を開発しました。ローンチカスタマー向けの裏メニューにしています。

2018年03月13日 [光触媒]
下地の美観を維持させるためのUVプロテクトクリヤーはクルマの外装ではよく採用されていて、とくにメタリック車ではメタリック感の主役であるアルミフレークの保護もかねて必ず塗布されています・・・UV遮蔽率95%以上!
メタリック車
透明なのにUV遮蔽機能があるのは、含まれるUV吸収材のせいです。(図のオレンジ色粒子)本来、光触媒である酸化チタンも含めて、顔料も微粒子になればUV吸収材としての機能を発揮しますが、波長と顔料粒子の関係その話はとりあえず置くとして・・・こんなクリヤーの膜厚は現状では40ミクロン以上あります。含まれるUV吸収材は0.3~0.5%程度です、性能により差はありますが。
・・UV吸収材の濃度が薄くなれば透過する太陽光のUVが増して、UVプロテクト層を突きぬけて下層を劣化させます。それを防ぐには95%以上の遮蔽率が必要なのですね。
UV透過1
あんまり数式を出してご説明すると飽きられるのでしませんが、このUV透過率にはLambert-Beerの法則が厳密に成り立ちます。かんたんに言いますと厚みが1/10になってもおなじUV遮蔽率を保つにはUV吸収材の量を10倍にしなければなりません。・・・そうすると薄膜では、膜自体がほとんどすべてUV吸収材でできているような事態になります。
UV海水浴の日焼け止めならこれでもいいのですが、耐候性を謳う外装用塗料では不可能なことです。  結論を申し上げますと、UVプロテクトクリヤーの膜厚は理論上も現実も、どうしても20ミクロン以上の乾燥膜厚が必要です、光触媒の薄膜では不可能です。

2018年03月08日 [光触媒]
さる2/21-2/22に挙行されたブルネイ大ー阪大の交流事業に参加してきました。ブルネイのビジネス街に阪大の現地事務所ができたのが意外な感じですが、テープカットには加藤大使も駆けつけて頂きました。
加藤大使
マニアしか知らないですが、現在、阪大は特許への論文引用数で東大を抜く日本一の大学です。阪大オフィス
私は当然ながらブルネイ大学の代表ですが、研究発表の機会を与えられました。プレゼン1
光触媒分野で「防食」とか他の研究者が思いつかないようなアイデアで驚かせるのが好きな悪趣味なのですが、今般は防カビを更に進めて「木材防蟻処理」や「海洋構造物のフジツボ付着防止」を大々的に発表してきました。おそらくこの分野の他の研究者は思いもつかないでしょう・・・(多少自慢が入っています)これには光触媒の副作用によりCu++に優先してCu+(1価の銅イオン)の発生を促す工夫が必要です。ブルネイ海軍の艦艇を実験台に使えますので「実用まで2年以内」のタイムリミットを自分に課しています。
プレゼン2

2018年03月03日 [光触媒]
2004年の第1回光触媒展から絶えずコアなファンとしてご支援いただいている佐伯冶一郎商店の佐伯社長様の熱意溢れるご協力で、焼き付け塗装適応タイプの光触媒コーティング剤を開発してきました。
焼き付け1
他社が続々撤退するこの分野でどのような特長のある新製品を考えているのか具体的に示しますと
1.高濃度の(可視光型)光触媒を表面に集中させることで格段に高い機能がえられる。
2.かんたんな焼き付け工程で焼き付け加工でき、優れた耐摩耗性、耐水性、耐候性を示す。
3.しかもコストは従来の50%以下に抑えられる。
有機防カビ剤、殺菌剤、UV吸収剤は焼き付け工程で揮発してなくなってしまいなすが、この製品はそれらに頼っていませんので性能は焼き付け後も変わらず維持されます。
ルミフロン型、カイナー型フッ素塗料やアクリルウレタン、粉体ポリエステルを基材にして試験しておりますが「焼き付け工程とセット」で条件設定することでほぼ、どの基材にも適用できると考えております。焼き付け2
引き続き促進耐候性試験も実施していますが併せてブルネイでの屋外水平曝露も始めました。これ自身が日本の気候の5倍以上の促進試験になりますので結果が楽しみです。
焼き付け3
まだ特許を出願しておりませんので内容は具体的には開示できませんがご興味の方は当社または佐伯冶一郎商店までお問い合わせください。

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