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2018年05月13日 [光触媒]

エポキシ樹脂のトピック1

エポキシ樹脂は金属その他への密着性がよくて化学的にも安定なので、塗料の世界では下塗り塗料用の樹脂として一般的に使われています。人体への有害性も実は極めて少ないので、身近なところでは缶入り飲料の腐食防止内面コートはほぼすべてエポキシ樹脂です。缶コーヒーフレーバー試験というのがあって、鼻が鈍感でも舌が鋭敏な私はよく試験者にさせられ、缶ビールに溶け出したエポキシの銘柄まで当てました、自慢でもないですが。
「有害性が少ない」というのはエポキシ樹脂そのままか、酸無水物系の硬化剤と組み合わせる場合にいえることです。・・・っが、よく接着剤にあるような2成分混合型のエポキシ樹脂製品の場合は硬化剤のポリアミド樹脂の有害性が高いので話は変わってきます。
エポキシ樹脂にはアルコール性水酸基OHが多いので、一見、ウレタンと反応しそうですがよくよく観察するとこれは2級アルコールなのでウレタンとの反応性はほとんどないです。・・・つまり、2成分混合型のエポキシ樹脂やその塗料は間違えてウレタン塗料の硬化剤を混ぜても硬化しません。
逆にエポキシ構造エポキシ環はポリアミドやアミンとよく反応しますから、たとえばアンモニアとはすぐに反応します。
2成分混合型のエポキシ塗料を塗装した後の器具は(刷毛も含めて)アンモニアを過剰に含ませた溶剤で洗浄すると長持ちします、ご参考までに。
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