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2018年09月14日 [光触媒]

塗料、塗材のチキソ性とは・・液状化と同じ現象です。

光触媒塗料のような不揮発分の低いサラサラの液を塗布するときにはあまり問題ではないのですが、吹き付け材や弾性防水剤のように垂直面に厚塗りをしなければならないときの重要な性質として「チキソトロピー性」(略してチキソ性)という用語を聞かれた方は多いでしょう。
具体的には「混ぜる間は粘度が低く、混ぜるのを止めると粘度が高くなる現象」です。
チキソ性
この性質がないと厚膜に塗ればダレてくるので壁面に施工するにはとても手間が掛かります。方法としてはレオロジーコントロール材に属ずる顔料を樹脂や溶剤に対してかなり高い比率で配合するのですが、この顔料はできるだけ真円ではなくいびつな形状がいいとされています。
これによりノズルの先から出て壁面に固着するまで(混ぜている間)はサラサラなのでスプレーしやすく、壁面に固着すると(混ぜるのを止めると)粘っこくなるので一度に厚膜を形成するのが楽になります。
吹きつけ風景
レオロジーコントロール材には耐候性に難点があるものが多いので仕上げ用途の塗材に使うには注意が必要です。塗料のダレでお悩みの方はご連絡ください。・・・サラサラの光触媒塗料をダレずに塗布するためには別の現象が必要ですが、これはまた別の機会に。
ちなみに地震による液状化もこれとほぼ同じ現象ですから(私見ですが)盛り土や埋め立てをするときには地盤がチキソトロピー流体にならないような配合にしないとダメだと思います。
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