打ち放しコンクリートと光触媒塗料に関するブログです | 株式会社ケミカル・テクノロジーは打ち放しコンクリートと光触媒塗料をご提供致します。

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機能が実感できるフッ素樹脂&光触媒技術
ブログ
2017年07月29日 [光触媒]
屋外曝露試験はなぜかずっと以前からJISでも傾斜をつけることが常識でした。なぜか!??紫外線を受ける密度を増すためです。・・・またまた常識を覆すような表現で恐縮ですが、これはあまり意味がありません。「顔料を含んだ塗膜の劣化は光触媒反応である」という事実を認識していないのですよ。つまり、顔料を含んだ塗膜の劣化は紫外線だけでなく水の存在でも加速されます、光触媒反応の基礎ですからね。 だから、せっかく降ってくる雨水をみすみす流してしまうような「傾斜をつける曝露」は促進耐候の意味では非常にもったいない方法です。
私はそれで、以前から「水平曝露」に拘っています。垂直に比べて少なくとも2~3倍の促進になると考えられます。加えて、曝露板の一部をアルミテープで遮光することにしています。自分ではこの曝露方式を「キタムラ方式」と名づけていて学生にもそう呼ばせています、論文もその名前にしたろかしらん!??曝露板の一部を耐久性が良くて100%の遮光が保証できるアルミテープで覆うことによって暴露部と非暴露部の比較がその場でできます。ちょっとしたノウハウを更に御披露しますと完全な白色ではなくわざとパステル調にしています。メリットとしては
1.褪色傾向と、光触媒として最も甚大なクレームが多い「チョーキング傾向」がすぐにビジュアル的に確認できる
2.同時に汚染防止効果の有無&カビ繁茂状態がすぐにビジュアル的に確認できる。
3.未曝露コントロール板の保管の必要がない。
ブルネイでももう3年あまりこの方式で曝露を続けていますが、ブルネイは日本と異なりオールシーズン夏ですから、更に3~5倍程度の加速になります。つまりブルネイでの曝露結果1年分は日本の10年以上相当か!??私以外にノウハウを貯めこんでいる専門家がいないので同意を求めるには更にデータが必要でしょうが、少なくとも、高価で手間がかかって、しかも実曝相関性があまりないと悪評の多いEMAQUAよりは遥かに信頼性が高いと確信しています。続編あり・・・・ブルネイ曝露1ブルネイ曝露2

2017年07月28日 [光触媒]
実はこの、酸化チタン粉末を最初に使ったNature論文は水素発生ではなく有毒な6価クロムの安全な3価クロムへの還元に関するものでした。つまり陰極(カソード)反応はCr6+ + 3e → Cr3+です。
それと同時に同じ酸化チタン粒子の中で酸化反応つまり H2O → 2H+ + 1/2O2 + 2e
が生じることを実証しています。これが重要な事実をもうひとつ示唆しているのは「光触媒反応は水溶液の中で進む電気化学反応の一種である」ということですね。気相反応では断じて有りません。
繰り返しますが、電気化学反応には電解液つまり水が絶対に必要ですから、この環境整備を製品の設計上も絶対にする必要があります。光と酸化チタンあるいは酸化タングステンだけあればじゃんじゃん反応するような荒唐無稽な説もちらほら見られますが・・・・
具体的な製品化の成功例と失敗例をこれからのBlogで折にふれてご紹介したいと思います。田村米山提案2

2017年07月26日 [光触媒]
実質的なブレークスルーが現れたのが1979年のNature誌で酸化チタンを微粒子で使うことが提案されました。これが現在の光触媒技術の基礎になっています。酸化チタンが従来の陽極(アノード)だけでなく陰極(カソード)としても機能することが明らかにされました。
私見ではこの「田村ー米山提案」は光触媒の実用化の点では「本多ー藤嶋効果」と並び称せられるほど重要な発見だと考えられますが、当時はあまり評価されませんでした。前述のように当時は光触媒の研究が「水素ガスを生成する」という目標だけに絞られていました。この方式ですと酸素ガスと水素ガスの混ざりものが生成されますから、その分離に別のコストがかかってしまします。・・・しかし、現在の光触媒で、水素ガスの生成を目標としている企業技術者なんか誰もいないし、加えてほぼ全員が光触媒を粉体で使っているので、改めてこの提案の重要さが再認識されてもいいと思っています。田村米山提案1

2017年07月25日 [光触媒]
1967年に有名な本多藤嶋効果が発見されました。水の分解は電気分解による以外には、高温の熱分解しか想定されていませんでしたので「電気も使わずに常温で水が分解している!」という現象はまさに驚天動地の大発見でした。・・・ちなみに高温の熱分解は福島第1発電所の原子炉建屋が吹き飛んだあの現象です。
ただ、(決してケチをつけるわけではなく)少しだけ残念で、課題として残っていたのは
1.陽極に酸化チタンの単結晶(すごく高価)、陰極にプラチナ(これもすごく高価)を採用しているのでプロセス自体が高価
2.酸化チタンは陽極でしかない
3.平板電極反応なので大量生産に向かない
という点でしょうか。以来、夥しい数の研究者がこれらの問題の解決に取り組んできました。半ば成功し、半ば失敗しました。後者を惜しくも言わざるを得ないのは、本来の目的であったはずの「夢のエネルギー媒体である水素ガスを太陽エネルギーで廉価に作る」を達成できなくて終わった点です。・・・これは、まだ地道に研究している方々がおられますので、私が断じるのはおこがましいですが本多藤嶋効果

2017年07月22日 [Default]
コンクリートの中性化を調べる原理は中学校の理科でも教わるフェノールフタレインの呈色なのでかんたんなのですが、サンプル採取に「コア抜き」という恐ろしく大仕掛けで躯体のダメージも大きなことをしなければなりませんでした。要するに各被り深さでの(少量でも)削りサンプルが得られればいいだけなんですが他に方法はないものか・・・
っで、私がかつて考えた方法を開示させていただきます。インパクトドライバーと径1~2mmくらいのコンクリードドリルがあればいいだけで実にかんたんで、鉄筋を破損する恐れもありません。気前よくタダで公開しますのでどしどし使って頂きたいですね。
「なんでコンクリートが中性化すればダメなのか」の解説はホームページの本文中に随時書き加えさせていただきます。中性化試験簡易型

2017年07月20日 [Default]
御期待のような肌の日焼け止めの話でなくて恐縮です、薄層塗膜による表面保護のお話です・・・高級車の仕上げ層にはUVカットクリヤーが必ず採用されていますが、これには透明性と鮮映性を維持するために有機系UV吸収剤が含まれています。膜厚が30-60μmありますから十分にUVカット膜として機能しますが、これを薄膜にするとこの機能を維持することが事実上不可能になり、新たな工夫が必要です。
今回はテーマの趣向を変えて、この理論を解説しました。ちょっと難しくなったかな!??ご質問は何時も通りメールフォームにお願いします。UVカットの話UVカットの話UVカットの話

2017年07月17日 [光触媒]
空調機もちろん皆さんの予想されるように空調機や加湿器のフィルターですね。ここでのかびやばい菌の繁殖を抑えないと、現象の解決にはまるでなりません。フィルターに塗布するだけで有効かつ長期間にこれをできるのは、加えて人体に完全無害と言い切れるのは当社製コーティングだけなんです。揮発性がないので空中に飛散する恐れもないし、これもっとPRしないと・・・装置内部等の完全に光の照射が期待できない部位でも優れた殺菌防カビ機能を発揮させるご提案もできますのでご興味の折にはぜひご連絡ください。

2017年07月14日 [光触媒]
厳密な衛生管理を求められる食品工場ですが、ばい菌やカビの餌に満ちていますので少し油断するとそれらが繁殖します。この度は乞われて防カビ光触媒の施工部位提案のため下見しました。床面は清掃されてきれいなのですが、意外な盲点はグレーチング内部や空調機内部ですね。落下菌の検査もさせていただきたいと考えています。・・・・以前、同様の工場で光触媒を適用して落下菌を激減させた経験もありますので。
ここは当社提携先のミルテックジャパンさんの得意先です。床面

2017年07月09日 [Default]
犠牲陽極水中浸漬試験
光触媒をなんとかカソード防食の要素に組み込む研究をしてきたのですが、その前段階で「犠牲陽極をかんたん能率的かつ耐水性を維持しつつ鉄鋼躯体にどうやって接着させるか」という問題を解決しないとダメでした。現状はボルトで止めたりしてるのでとても「かんたん」とはいえない代物で、しかもボルトが錆びると鉄鋼と犠牲陽極の間の電子電導がなくなるので何をやっているのか・・・・ゴチャゴチャご説明しても最後まで読んでくれる人がいなくなりそうなので、必要なポイントをまとめますと
1.簡単に、ほとんど瞬間的に鉄鋼と犠牲陽極をくっつけなくてはならない
2.ほぼ完全な電子電導性を有しなければならない。境界抵抗0.01Ω以下が理想
3.十分な耐水性がなければならない
(追加4.コストは安く)
・・・で、この条件をすべて満たす方法は世界中探しても現在ありません。私の発明を除いては!!!!調子者なのでどんな内容か、具体的にここで公開したいとも思いましたが、まだパテントを出していないので結果だけ画像でお見せします。
防食関連、プラント&船舶関連の企業と提携したいと思いますのでご興味の折には是非ともご連絡ください。
写真は縞鋼板にマグネシウム合金犠牲陽極をくっつけたサンプルの塩水浸漬試験ですが、この方法を使うと縞鋼板が1か月以上、塩水のなかで錆びずに保たれていることを確認しています。過酷環境の防食にとてもかんたんで有効な工法です!!・・・・あれ!?光触媒どうなった

2017年07月08日 [Default]
塗膜比重の測り方
普通のホームページと違って、少しでも業界の人々のお役にたてる技術情報をご提供するように心がけたいと思います。光触媒と関係ないことも多いのですが、そもそも私は狭い範囲の専門性に凝るのが嫌いなたちなので、とりあえずは塗料の化学をご解説します。
塗膜比重は今でも「重液」という比重測定用の液に「浮くか沈むか」という原始的な方法が主流ですが、もっと簡単な理屈の方法をここではご紹介します。

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